真夏の新蕎麦は地産地消で、福井県産の新蕎麦だけで打つ十割そばは味わいがいい 石臼挽き十割蕎麦 やす竹(福井県)

この記事は蕎麦鑑定士のレポートとして書いた内容です。

【食味体験の感想、お薦めしたい部分】
福井県は「越前そば」のメッカだけあって、蕎麦文化が根づいています。地元の小中学校でもそば打ち体験があったり、家庭で蕎麦を打つ習慣があったりします。福井県は蕎麦の生産にも力を入れています。福井県坂井市は市町村単位で本州の蕎麦作付面積がNO1だということです。
そういう蕎麦好きな地域柄ですから、福井県内にはお蕎麦屋さんがたくさんあります。今回ご紹介するのは福井市にある石臼挽き自家製粉の十割蕎麦を出すお店「やす竹」です。

やす竹あげ焼きおろし蕎麦

やす竹の蕎麦は石臼挽きの十割そばです。地元福井県産の蕎麦を使っています。訪問した7月27日は、なんと夏新の新そばがでていました。それも地元福井県産キタワセという福井県では珍しい品種で、ブレンドなし100%の新そばです。

この新そばがおいしかったんです。やす竹は、十割そばのみですが、細打ちと太打ちの二種類から選択できます。今回は両方いただきました。

まずは細打ち。細打ちは「あげ焼きおろし蕎麦(930円)」にしました。細打ち十割そばの上に焼いた厚揚げの油揚げがのっています。(写真あり)

やす竹あげ焼きおろし蕎麦

油揚げは「竹田の油揚げ」という福井県の名産で、何度もテレビで取り上げられるくらいの人気の逸品です。その竹田の油揚げがどーんと蕎麦の上にのっかっていて存在感があります。

細打ちの十割蕎麦には繊細さがあります。まずは出汁をつけず、そばだけの香りを確認します。ほのかな蕎麦の香りはキタワセらしい印象です。つぎに蕎麦だけを一口いただきます。適度な固さとコシがあり、繊細さのなかに蕎麦の旨味があふれてくる感じです。喉越しもよいので、二八で打っているのかと思ったくらいです。

次に太打ちの蕎麦をいただきました。「辛味おろし(780円)」です。なお、かつお節は苦手なのではずしてもらっています。(写真あり)

やす竹太打ち蕎麦

太打ちのそばは、より一層そばの旨味が凝縮されています。喉越しよりも噛んで味わう蕎麦です。噛むごとにぎゅっと凝縮された蕎麦の味わいが感じられます。在来種福井県産の蕎麦に比較すると香りは少し弱めですが、新そばのクオリティが高く味がいいです。純粋においしい蕎麦に仕上がっています。噛んでおいしく味わう十割そばを楽しみたいのなら、まさしくこれですね。

辛味大根を絞っただけの汁に蕎麦をつけていただくと、大根おろしの強烈な辛さで口の中がリセットされ、噛むほどにまた蕎麦の味わいがぐんぐん上昇してきます。結局用意された出汁はほとんど使わず、蕎麦だけでいただいた感じです。とにかくおいしいお蕎麦でした。

十割なのにボソボソ感はまったくありません。もちもちして食感がよく噛んで味わう十割蕎麦です。食感からすると二八かなと感じましたが、店主からは「つなぎなし十割です」という回答。この触感のよさには秘密がありました。十割蕎麦なので蕎麦は1種ですが、石臼の回転速度を変えて3種の回転速度で挽きわけて手挽きのような感触を出しているとのことです。すごい努力をされているんですね。

やす竹 辛味おろし蕎麦(太打ち)

蕎麦の大盛りができなさそうなので、お昼のセットメニュー1500円前後を注文する人が多いようです。蕎麦好きなら太打ちと細打ちを一枚づつ、合計二枚を注文するのがおすすめです。

やす竹は、蕎麦と天婦羅が看板のお店ですが、蕎麦だけで十分に至福の世界に連れて行ってくれるお蕎麦屋さんでした。

やす竹外観

【食味体験をした店名】
石臼挽き十割蕎麦 蕎麦天婦羅 やす竹

【店の電話番号】
電話 0776-26-7281

【店の住所】
福井県福井市文京7丁目9-35

【アクセス】
駐車場が広くて20台駐車可能なのでほとんどの来店客は車です。JR福井駅から6キロくらい離れているので、タクシーだと約15分かかるでしょう。

【営業時間】
営業時間 昼11:00~16:00 夜17:00~21:00

【定休日】
水曜日(祝日の場合は営業し、翌日の木曜日がお休みとなります)

【ひとり分の平均的な予算】
昼 630円~2000円

【予約】

【クレジットカード】
不可

【個室】
有り

【席数】
50席(カウンター4席、テーブル12席、和室34席)

【駐車場】
有(20台)

【煙草】
禁煙

【アルコール】

【店のホームページ】
なし

【ここをこうしたら、もっと良くなるという提案】
完成度の高いお蕎麦屋さんです。ただ、外観が割烹料理屋さんのような高級店に見えるので初めてのお客様は敷居が高く感じ気が引けそうです。店頭に代表的なメニューをだしておけばいかがでしょう。おろし蕎麦630円から楽しめるリーズナブルで良心的なお店なので、入店促進になるし新規客でも満足度は高いと思います。

やす竹の店内メニュー

【食味体験をした日時】
2015年7月27日(月)13:30

【受講生のお名前と読み】
遠田幹雄(とおだみきお)

【受講生のご住所】
石川県かほく市木津ロ64-1

【サイトに発表する際のハンドルネーム】
どもども遠田

※この記事は蕎麦鑑定士の試験として年間4件以上のレポートを義務付けられておりそのひとつです。なお、蕎麦WEBのほうにはレポート提出と同じ内容を当サイトにも掲載することを許可を得ています。

石臼挽き十割蕎麦 蕎麦天婦羅 やす竹
福井県福井市文京7丁目9-35
電話 0776-26-7281
営業時間 昼11:00~16:00 夜17:00~21:00
定休日:水曜日(祝日の場合は営業し、翌日の木曜日がお休みとなります)
※なお、人気店だけにごくまれに貸し切り営業のときがあります。私は一度貸し切り営業にぶつかり食べられなかったことがあります。県外など遠方から来店するときは事前に営業しているかどうかを確かめておいたほうがいいかもしれません。

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遠田幹雄この「蕎麦食べ歩き北陸」というブログは遠田幹雄が一人で写真を撮影し主観で記事を書いています。
【特徴と傾向】本人は蕎麦好きのベジタリアンで肉と魚を食べません。鰹節が苦手なので蕎麦屋ではできるだけカツオ系は外してもらっています。鰹が強いダシは香りが強すぎて苦手なため、鰹が効いた出汁は使いません。大根おろし汁で食べるおろし汁蕎麦が一番の好みですが、醤油系のかえしや塩だけで食べる蕎麦も好きです。また、蕎麦は太めで香り高いものが好きで、蕎麦の香りをじゃまするような種物はあまり一緒に注文しません。
そのような理由から、このWEBサイトの写真は「鰹節なし」「ダシなし」の蕎麦だけのものが中心です。偏った情報に見えるかもしれませんがご容赦願います。
2015年2月に蕎麦鑑定士4級になり、2017年2月には蕎麦鑑定士2級に認定されました。1級認定まで最低4年かかりますが、順調なら2018年2月に蕎麦鑑定士1級になれるはずです。
※遠田幹雄公式ブログには「蕎麦カテゴリ」もあります。蕎麦好きの方は遠田幹雄BLOGの蕎麦カテゴリもご覧になってみてほしいです。
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