神田のやぶそばは東京都神田にある明治13年(1880年)創業の老舗そば屋さん。昨年2月、火事で焼けてしまったのですが、今年(2014年10月)同じ場所で新築し営業再開していました。回りは高層ビルばかりという都内一等地に、ビルではなく平屋のように見える日本家屋というのがなんともキップがいいです。
再開後は大人気で毎日大行列ということだったので、平日午後2時半というすいてそうな時間帯にやって来ました。
しかし、それでも神田やぶそばの前には30人を超える大行列ができていました。
やっと入店して、せいろうを一枚いただきました。細い蕎麦ですがコシがあってうまいですね。蕎麦は国内産の蕎麦を使った九割蕎麦(外一)でした。いい蕎麦です。ダシは使わず塩だけでいただきました。
せいろうは蕎麦が美しくもられています。塩をリクエストしたらいやがらずにちゃんとつけてくれました。
店内で気付いたのは、独特の接客です。「ありがとう存じます」という声が聞こえます。また、お客様からオーダーが入るたびにおかみさんらしき人が「せいろう一枚~」と独特の口調で読み上げて厨房につたえます。古き良き江戸情緒が感じられる店ですね。
めずらしいメニューがあったのでいただいてきました。「そばずし」です。蕎麦を巻きずしのように海苔でマイたものですが、具は卵と甘辛く煮た干瓢です。紅しょうがとのマッチングもなんとも美しい色合いですね。
かんだやぶそばの接客の良さは特筆モノ
印象深かったのは接客の良さでした。長い行列を待って入店したお客様を気遣う姿勢がとてもあたたかいんです。となりの老夫婦がメニューを注文するさいの対応もとても親切で感心しました。
「天ぷらそば」を注文した奥様。冷たい蕎麦と天麩羅を期待していたのでしょう。しかしかんだやぶそばの天ぷらそばは熱いそばしかありません。そのことを丁寧に説明し、「冷たいせいろうと天ぷら単品で注文されてはいかがですか」という応対。せいろうと熱燗を注文したご主人にも、「お酒は最初に出しますか?おそばといっしょがいいですか?」と、ちゃんと聞いてくれるというぐらいです。かなり感心しちゃいました。すごいですかんだやぶそば。
かんだやぶそば
〒101-0063 東京都千代田区神田淡路町2丁目10
電話03-3251-0287
11時30分~19時30分の通し営業
定休日は水曜日
http://www.yabusoba.net/
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【特徴と傾向】本人は蕎麦好きのベジタリアンで肉と魚を食べません。鰹節が苦手なので蕎麦屋ではできるだけカツオ系は外してもらっています。鰹が強いダシは香りが強すぎて苦手なため、鰹が効いた出汁は使いません。大根おろし汁で食べるおろし汁蕎麦が一番の好みですが、醤油系のかえしや塩だけで食べる蕎麦も好きです。また、蕎麦は太めで香り高いものが好きで、蕎麦の香りをじゃまするような種物はあまり一緒に注文しません。
そのような理由から、このWEBサイトの写真は「鰹節なし」「ダシなし」の蕎麦だけのものが中心です。偏った情報に見えるかもしれませんがご容赦願います。
2015年2月に蕎麦鑑定士4級になり、2018年3月には蕎麦鑑定士1級に認定されました。1級認定まで4年かかりましたがよい勉強をさせていただきました。今後も趣味として(食道楽として)の「お蕎麦の研究」を続けていきたいと思います。どうぞよろしくおねがいします。
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